2.清津峡渓谷トンネル [Tunnel of Light]
次に向かうのは、日本三大峡谷のひとつ、清津峡渓谷トンネルです! ここにある作品、「ライトケーブ」が見たかったんです! のどかな田んぼ道を走っている横でも、電光掲示板に『大地の芸術祭 開催中』の文字が。 地域ぐるみで応援していますねぇ(笑) 山奥の渓流沿いにある駐車場に車を止めます。雨が降ったら危なそうだな…… 目的地に着くまで暫く歩きます。 初秋の頃でしたので、山野草が綺麗でした♪ 観光地らしく、渓谷に至るまでの道のりに、こうしてお土産屋さんもあります! お土産に売ってるのは、新潟のふるさとの味ともいえる、笹だんご(笑) 清津峡渓谷の観光案内所は、今巷で話題のマンホールカードの配布地でもあります! どこからいらしたのか台帳に記載すれば、無料で頂けます。 集めてはいなかったのですが、これも何かの縁。折角なので頂きます♪ ちなみに今は、3枚まで溜まりました! 清津峡渓谷とユリをデザインしたマンホール、鮮やかで綺麗なのです! 作品名は『Tunnel of Light』。 全長750mのトンネルを、外界から遮断された潜水艦に見立てて 入り口の案内施設から、出口に至るまでまるごと作品に仕上げてしまう、というコンセプトです。 各所には、火・水・土・木・金と、5行論になぞらえたオブジェクトを配置しています。 なんとも大掛かりだなぁ。 手掛けたのは、マ・ヤンソン氏 と MADアーキテクツ という企業団体だそうです。 作者が中国出身のためか、そちら方面の方も大勢ツアーでいらしていました。 清津峡渓谷自体が美しい景観地、という事も相まって、ひっきりなしに観光客が訪れています。 清津峡の地層は、2,300万年前の新生代新第三期中新世の地層だそうです。 ユーラシアの東端にあった日本は、まだ列島にもなっていない時代。 地殻変動で形成されたフォッサマグナ(大きな海峡)が地殻変動を起こし、 マグマが貫入して、柱状節理という特徴的な渓谷の岩の模様となり、 さらに隆起と川の侵食を繰り返して、地上に露出し、今の渓谷が形成されたそうです。 つまりは、ここは昔は海の底だったという事です! なので、イワシやら海洋生物の化石がこの地域では多く出土するそうです。 そのうちの一つが、カルカロドンと呼ばれる、ホホジロザメの一種。 ……と言ってもその大きさは、今のホホジロザメの約5〜6倍。 ゆうに十数メートルはあります。で、でかい………; トンネルを進むと、どんどん照明色の違うゾーンが出てきます。 実はこれもオブジェクトの一つ。 『色の表出』と命名され、土をイメージした作品です。 地層によって異なる色を見せる大地を表しているんだとか。 トンネルの途中、こうして外の渓谷が見えるような場所が設けられています。 柱状の岩肌の渓谷を流れる、縹色の清らかな渓流、とても美しいです! ここに、まるでシェルターのようなスタイリッシュなトイレがあったのですが 実はそれもオブジェクトの一つで、金属を表した作品『見えない泡』と名付けられているそうです。 まぁトイレなので写真は撮らなかったですがね(笑) さらにトンネルを進むと、今度はオレンジから青の色調へ。 グラデーションがとても綺麗! こちらのオブジェクトは、その名も『しずく』。火を表したオブジェクトです。 鮮やかで映えますね! 名前がしずくなのに、火を表すとはこれ如何に…? トンネルの色は、深海を表すような鮮やかな青にがらりと変わります。 ちなみに、カルカロドンの歯の化石は、ここから出土したようですよ。 ついに目的地に着きました!! 作品名は『ライトケーブ』。水の属性を表した作品です。 洞窟の壁面に鏡面加工した金属を張り、水面に清津峡渓谷全体が反射するようになっています。 光の洞窟、と名付けられた通り、暗いトンネルを抜けた事も相まって、その明るさが際立ちます。 いやー幻想的でとっても綺麗……!!!(感動) ライトケーブも綺麗ですが、渓谷の景色もとても綺麗なのですよ!! 白い岩に翡翠のような渓流の色が鮮やかに映えます! じっくりと堪能したら、またトンネルを戻り、出口へと向かいます。 行〜きは良いよい 帰りは怖い〜♪ ……うん。やっぱトンネルって、少し不気味よね。 薄寒さと暗さ相まって、怖さも増しています(笑) 個人的に一番怖かったのが、ここ。 なんだろう。生と死の境目みたいな。 選択を誤ると、もう戻れないよ、とでも言っているような… 片方はただ使われていないだけなんだろうけどね。 もももも 戻って来たよ!! 外の光が有難いよ!!(どたばた) いやほんと、明るい出口が見えた時の安堵感と言ったら…… 入り口にある案内所の2階に設置された、足湯でひといき。かぽーん。 実はこれも作品のひとつ。 『ペリスコープ(潜望鏡)』と言って、木の属性をイメージしたオブジェクト。 足湯の天井に設置された鏡に、まるで潜望鏡から覗いた様に、渓谷の姿が映し出されています。 ははーん。なるほど。だから谷全体を潜水艦と見立てているわけね。 なかなかに小粋な演出でした! |
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