* 佐渡ヶ島 自転車旅日誌 *

佐渡ヶ島をチャリンコで巡る旅、旅記録その4。


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4. 佐渡ヶ島 小木港 〜 真野新町

午前6時。おはようございます!
ゆっくり休んだ為か、昨日の疲れはすっかり取れていました。
日差しが強すぎて、腕一面日焼けしてひりひりして痛かったけども
筋肉痛にはならずに済みました。

女将さんはもう起きていて、朝ごはんを準備してくれていました。
流石、朝が早いなぁ!

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朝食も、例に漏れず物凄いボリューム(笑)
ハムエッグ&サラダ、焼き魚、コーヒーゼリー、しその和え物、
納豆、漬け物、ごはん、みそ汁。
昨日の夕食は残してしまいましたが、今朝はしっかり全部食べました!
普段コーンフレーク1杯だとかパン1枚な私の、胃に衝撃(笑)
かなりおなか一杯になりました(笑)
まあ、途中で昼食をとれない可能性を考えると、たくさん食べて
スタミナをつけておいた方が良いのかもしれないけど。


近くに小学校があるのか、ごはんを食べていると
『あ〜た〜〜らし〜い〜朝がきたっッ♪』と
ラヂオ体操の音楽が聴こえてきました。何と懐かしい!(笑)




朝7時過ぎには、お世話になった女将さんに別れを告げ。
2日目の旅路、行ってきます!




朝の小木港。のどかな時間が流れています。

しかし…午前7時の段階で、既に暑いです;
今日も暑くなりそうだなぁ…
風は昨日に比べてあまりなさそうですし。




さてさて、小木港から自転車で15分程。
今回楽しみだった名所のひとつ、矢島・経島です!

その昔、源義政がぬえ退治に使ったとされる
矢に使われた竹が、ここでとれたとか。
また、日蓮上人赦免状を持った弟子の日朗が漂着し、読経して
一夜を明かした場所だとか。ここにも伝説がありました。




言い伝え云々はともかく、その美しい景観で佐渡百選にも載る
まるで箱庭のような、海も綺麗な名所でございますv
ちなみに、ここでもたらい舟が体験できます。
小木港とは違い、グラスボード式になっていて
硝子の底から海を覗き見ることが出来るそう。いいなあ!
まだ朝8時だったので、たらい舟に乗ることは出来ませんでしたが
遊歩道を1周してきました。




ここも、県道から少し離れて坂を下ったところにあるのですが
まさに秘境と呼ぶに相応しい場所。




海の色が碧・青・水色と煌いて、凄く綺麗です!
遊歩道の橋の上から見渡すと、泳いでいる魚も良く見えて。
海草が森のように広がって、とても神秘的。

そして意外と海が深くて、ちょっと足元が怖い(笑)
湾のようになっているので、外海に比べてとても波が穏やかです。




タイムスリップしてきたかのような、懐かしい趣の庵もあり。
ここ一角だけ江戸時代みたい。




次の行き先とか考えなければ、ここをじっくり眺めていたいっッ

名残惜しみつつ、矢島・経島を後にします。
しかし1時間ぐらいは此処に居ました(笑)





体験ダイビングも出来る、小木ダイビングセンターがあります。
昔、サマースクールでここにシュノーケリングに来た事を思い出し。
1mもあるでっかい鯔(ボラ)をここで見たっけなあ。




しばらく進むと、千石船寄航の地として知られる宿根木集落へ。
千石船が展示されている資料館です。




時間がなくて見学はできませんでしたが、入り口だけ。
ちらっと大きな船の舳先が見えるでしょうか? 大きいですー。
昔はこの船に、佐渡金山で獲れた砂金を乗せていったのですね。




その千石船が停泊したとされる、昔の港の跡。




宿根木を後にすると、絶景が眼下に広がる長者ヶ橋が見えてきます。
岬全景が見渡せるベストポイントです!
更に先に進むと、沢崎灯台に近づいていきます。




見えました! 佐渡の最南端・沢崎灯台です!

名勝天然記念物・佐渡小木公園、南仙峡。
それまでは岩場も少なく穏やかな海岸線でしたが、
複雑な地形に入り組んだ海岸が雄大で美しく、見ごたえ抜群!




切り立った崖と、波に浸食され削られた岩場が見事!

いよいよターニング・ポイント。
ここからは外三崎を回り、真野湾の海岸線を通り
佐渡の国仲・くびれの西側…真野新町を目指します。




さて、岬…ということは。
坂続きの難所の始まり。

この間の大野亀を抜けた後のZ坂以上に
エンドレスに上りの坂道が延々と続いていきます。
下り道の気配が全然無いよう……
日差しもどんどん暑くなるし、風もなし。

前回より体力ついた自負はあったんだけど、流石にキツいです;
暑さも相まって、シャツがびしょびしょになる程汗びっしょり。




景色も海岸端を外れ、山の中へ。あれれ??
流石におかしいぞ…と思っていたら。
道中に工事をしているおじさんたちを発見!
「ここはどの辺りですか?」と尋ねてみると……

「沢崎灯台から下に下りる道が、海岸端へ通じる道だよー?
 ありゃ、山の中に来ちまったみたいだねぇ(笑)」


Σな…何ですとー?!!;
沢崎灯台のところに、降りる道なんてあったっけ…
標高193mの鶴ヶ峰を越えた山の中らしく。
どおりで山道続きでキツい訳だ…

幸い、ここから下り道。海岸端へ出る道を案内して貰い、
坂道を駆け下りていきます。おおお、なんてこと。
頑張れーと応援も貰いました! 有難うございます、頑張ります!

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今までの上り道の分、ついーっとどんどん坂道を下って行きます。
風が気持ちよい!
しかし…暫く行くと道路の向こう側に広がる大きな穴が…
何と道路が陥没しており、工事の真っ最中。
大きな穴は道路全体に広がり、自転車が通るスペースが無さそう;

「あー、ここは通行止めだよ?」

しかし…この下ってきた坂道を戻る体力は、もう私には無いです orz
何とか無理を言って、横道を通るので通らせてくださいと懇願したら。
工事のおじさん方がわざわざ自転車を担いで、通らせて下さいました!!
ぎゃー有難うございます…! ご迷惑かけて申し訳ありません(倒泣)


…こんな感じで、道の整備が追いつかない佐渡では
特に山道が工事で通行止めになっているのはザラだとか。
金北山・ドンデン山方面に向かわれる方はご注意。





午前10時半。2時間ぶりに、ようやく海岸線に辿り着きます。
海岸線に会いたかった!!(涙)

ここは江積漁港。のどかな民家の並ぶ港町です。
地元の小学生たちが、防波堤に釣りに来ていました。元気だなぁ。




再び、穏やかな海岸線が戻ってきました。
鮮やかなターコイズブルーの海が、とても綺麗!!




4kmの海岸線が美しい、素浜海岸・カルトピアビーチ。

海水浴場は、たくさんの海水浴客で賑わっていました。
いいなぁ私も泳ぎたい!冷たくて気持ちのよい海に入りたいっッ
…汗だくになりながら、羨ましそげに海岸を眺めている私でした(笑)




またまた発見、懐かしの地!
小学生の時に来た3泊4日旅行で泊まった、キャンプ場です!
ここで湧き出るありんこと戯れながら過ごしたっけ(笑)
皆でカレーを作ったり、地引網をした思い出の場所でした。

それにしても、何年使い続けているんだろう、このテント…
あの時のまんまだよ(笑)




さてさて、砂金獲り体験の出来るゴールドパークで有名な
西三川地域に辿り着きました。
現在時刻・午後12時5分。
うん、ちょっと遅れたけどなかなかいいペースです。

ちなみに、西三川ゴールドパークでとれる砂金は
純佐渡産ではなく、外から持ち込んだ金を使っているんですって(笑)
そりゃ、有名な佐渡金山でも今ではそう獲れないですよね。
それでも偽者でなく、ちゃんとした本物の砂金だそうです。




坂道を上がったところに学校があるらしく、なんか絵が。
「青い空 輝く海 真っ赤な夕日 坂の上の学び舎
 西三川中学校 ありがとう136周年」
なんだか微笑ましいですね(笑)




自転車漕ぎ漕ぎ、国道350号線に入ります。
ようやく整備された走りやすい道路へ。
暫く進んでいると、対岸に大佐渡・台ヶ鼻が見えてきました!
いよいよ真野新町も近いです。




上り下りの激しかった坂道も少なくなり、楽々。
あの山道で体力を消耗しきった為か、大分息が上がっています;
ペットボトル、何本飲み干しただろうか…
(恐らく3,4リットルはいきそう)




なんか、疲れて忘れてて撮った記憶が無かったのですが。
無意識のうちに名所・人面岩が映ってた。ラッキー!
イースター島のモアイ像みたいに、リアルな横顔です(笑)

何はともあれ、午後12時50分。
無事に真野新町へ到着! 永い道のりだった……





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