* 2018年 仙台 弾丸ツアー! *

仙台へ向けて、1人旅した時の日記です。


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思い立ったら、いざ仙台。

仙台で行われる、学会の参加にかこつけて、
ついでに仙台を観光旅行しちゃおう!というスタンスで、出かけてきました!

東北方面は福島・山形に次いで、まだ行ったことのない太平洋側。
ガイドブック片手に、一人旅です。




今回は移動・待機時間がもったいないので、深夜から夜行バスを使って
仙台に早朝到着する便で行きました! 実は深夜バスに乗るの、初めてです。
ドキドキしながらバスを待ちます。

意外と思った以上に乗客がいました。友達連れだったり、
1人旅っぽい雰囲気だったり。
最初、乗降場所を間違え、あやうく乗り過ごすところでした(汗)




午後11:45新潟発・仙台行きの夜行バス、WEライナー号に乗車!
運転手さんが親切でカッコ良かったよ!(笑)




カーテンが引かれて車内も暗くしてもらえるけれど、何分振動だったり
微妙に起きている、うたたね状態。
運転手さんも休むため、時々パーキングエリアに止まって休憩。

新潟県内で1回、福島を過ぎ、宮城に入ってから1回と
計2回程降りる休憩がありました。その時撮ったのがこれ。
ずらっと並ぶトラックの数々!長距離運転の皆さま、お疲れ様です…!




5:10頃には、予定より早く仙台駅に到着。
早くも空が白んでいました。




流石に朝早すぎるので、市内観光までに時間を潰すのがもったいない。
という事で、朝早くから運行している在来線に乗り、松島まで行く事にしました!




お目当ては、仙台と石巻をつなぐ、仙石線。
5時半ごろ発車して、お目当ての松島海岸駅に向かいます。
出勤とみられる方々が、ちらほら電車に揺られてうたたねしていました。




海岸線をぼんやり眺めながら、6時すぎにはもう松島海岸駅に到着。
京都の天橋立、広島の宮島に並ぶ、日本三景の1つですよ!

しかし流石に朝早すぎたのか、お店はおろか、観光案内所も、まだどこも閉まってます。






小雨が降る中、とりあえず海岸に向かってお散歩。
どことなく、昭和っぽい雰囲気がする観光名所だなぁ。


後々母に聞いた話だと、昔家族で松島にやって来たことがあったそう。
ぼんやりとしか記憶に覚えていません(笑)

母の背中に揺られながら見た松島は、松林の中から曇り空の海が見え、
鳥の形の船が見えたような、見えなかったような……うろ覚え。
古い記憶を遡り、私の中にあったルーツを手繰ろうとしても、
なかなか難しいものですね。







遊覧船が停泊する埠頭に座り、ぼんやりと早朝の曇り空の下
海を眺めながら、持ってきた朝ごはんのおにぎりをもくもく食べます。

遠くに見えるのは、双子島。
水面が波打ち、時々小さいお魚が群れを成して回遊してました。

うん。こんなのんびりとした朝もいいものだ。最近せわしなかったからなぁ。




しばらくしてから、海岸の一角にある、松島の観光名所のひとつ
小島に佇む五大堂と呼ばれる建物に向かいます。




えぇと、ガイドブックによると、大同2年(807年)に坂上田村麻呂が建立し、
伊達政宗が慶長9年(1604年)に再建した、東北最古の桃山建築なのだそう。



この隙間だらけの橋は、聖地に赴く前に気を引き締める為に、
わざとつくられたとか。
隙間だらけで怖いので、下を見ないようにして進みました(笑)




お堂は古いながらも立派な造り。国の重要文化財にも指定されています。






少し高さがあるので、ここから眺めると、沖の島々が良く見えます。
穏やかな海だなぁv




こちらは、福浦島と福浦橋。
とても綺麗な景観なのですが、この橋は朝9時まで開放されず、
向こうに渡るには通行料も必要。今回は、眺めるだけにしておきました。

ところで、松島はいくつか旅館もありまして、宿泊客とみられる方が
早朝に何人かお散歩していました。
五大堂・福浦橋を眺めていると、一眼レフを片手に写真を撮るお方と鉢合わせ。

昨晩はこちらに泊まられたそうで。
夜になると、福浦橋や五大堂はライトアップするのだそう。
撮った写真を見せて頂きました。とても綺麗♪




海岸線を離れてとことこ商店街を歩いていると、仙台の七夕祭りの
大きな飾りが飾られていましたv 可愛いなぁ!








次に訪れたのは松島名所の一つ、奥州屈指の古刹・瑞巌寺に向かいます。

これまたガイドブックによると(笑)
天長5年(828年)に慈覚大師が開創、慶長14年(1609年)に
伊達政宗が5年かけて再建し、伊達家の菩提寺としたお寺です。




中には、古くからある鰻塚と呼ばれる、岩場をくりぬいていくつも仏像を置いた祠や
鉄道に携わった方々の慰霊碑などが置いてありました。





2011年3月11日に起きた、東日本大震災の際の、津波の到達点。
海岸線から200〜300mは離れているものの、こんな所まで押し寄せたのか……
震災の被害に遭われた方々への慰霊碑もありました。

朝方の散歩の際も、1人の方が海岸線にやってきて、海に向かって
一心に祈りを捧げていらっしゃいました。

あれから7年経ったとはいえ、あの地震の、あまりに大きな犠牲を改めて振り返ると、
しっかりしなきゃと、背筋が伸びる思いでした。



……気を引き締めて、旅を進めます!




平成の大修繕を終えて、2016年から公開されたお堂の見学は有料なので
今回は残念ですが、見学は省きます。
お寺を後にして道なりに行くと、風情溢れるお土産屋さんやら甘味処などなど。




伊達政宗の孫・伊達光宗の菩提寺、円通院。

こちらも見学は有料だったので(そもそも8:30からの公開だった…)
ちらっとお堂前だけ見学。手作りの数珠づくりが人気のお寺ですv






この一角は、古い建物や昔から育ち続ける大木など、歴史を感じる佇まいでした。

そんな中、その空気と共存するように、小さな子供がお母さんと手をつないで
お寺の隣にある保育園に向かう姿が、どこか印象的でした。

伊達正宗公もこよなく愛したと言われる、松島の風景やお寺。
その時の流れを、今も住民の方々は、大切にしているのですね。




帰り道に見かけた、笹かまぼこのお店。
暖簾に、『御蒲鉾』と書かれていたのが妙に素敵(笑)

さて、いい塩梅に時間も経ったので、そろそろ駅に戻ります。




9時近くになり、松島を巡る遊覧船が出航しだす頃。
駅からは、続々と観光客の皆さまが降りてきました。

スピーカーからは、遊覧船の乗船を勧めるアナウンスが。
やっぱりここは有名な観光地なんだなぁ、と改めて感じました(笑)




トンネルを抜けてやってくる電車。またね、松島!




とりあえず、長くなったのでいったんここで切ります。





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