思い立ったら、いざ仙台。
仙台で行われる、学会の参加にかこつけて、 ついでに仙台を観光旅行しちゃおう!というスタンスで、出かけてきました! 東北方面は福島・山形に次いで、まだ行ったことのない太平洋側。 ガイドブック片手に、一人旅です。 今回は移動・待機時間がもったいないので、深夜から夜行バスを使って 仙台に早朝到着する便で行きました! 実は深夜バスに乗るの、初めてです。 ドキドキしながらバスを待ちます。 意外と思った以上に乗客がいました。友達連れだったり、 1人旅っぽい雰囲気だったり。 最初、乗降場所を間違え、あやうく乗り過ごすところでした(汗) 午後11:45新潟発・仙台行きの夜行バス、WEライナー号に乗車! 運転手さんが親切でカッコ良かったよ!(笑) カーテンが引かれて車内も暗くしてもらえるけれど、何分振動だったり 微妙に起きている、うたたね状態。 運転手さんも休むため、時々パーキングエリアに止まって休憩。 新潟県内で1回、福島を過ぎ、宮城に入ってから1回と 計2回程降りる休憩がありました。その時撮ったのがこれ。 ずらっと並ぶトラックの数々!長距離運転の皆さま、お疲れ様です…! 5:10頃には、予定より早く仙台駅に到着。 早くも空が白んでいました。 流石に朝早すぎるので、市内観光までに時間を潰すのがもったいない。 という事で、朝早くから運行している在来線に乗り、松島まで行く事にしました! お目当ては、仙台と石巻をつなぐ、仙石線。 5時半ごろ発車して、お目当ての松島海岸駅に向かいます。 出勤とみられる方々が、ちらほら電車に揺られてうたたねしていました。 海岸線をぼんやり眺めながら、6時すぎにはもう松島海岸駅に到着。 京都の天橋立、広島の宮島に並ぶ、日本三景の1つですよ! しかし流石に朝早すぎたのか、お店はおろか、観光案内所も、まだどこも閉まってます。 小雨が降る中、とりあえず海岸に向かってお散歩。 どことなく、昭和っぽい雰囲気がする観光名所だなぁ。 後々母に聞いた話だと、昔家族で松島にやって来たことがあったそう。 ぼんやりとしか記憶に覚えていません(笑) 母の背中に揺られながら見た松島は、松林の中から曇り空の海が見え、 鳥の形の船が見えたような、見えなかったような……うろ覚え。 古い記憶を遡り、私の中にあったルーツを手繰ろうとしても、 なかなか難しいものですね。 遊覧船が停泊する埠頭に座り、ぼんやりと早朝の曇り空の下 海を眺めながら、持ってきた朝ごはんのおにぎりをもくもく食べます。 遠くに見えるのは、双子島。 水面が波打ち、時々小さいお魚が群れを成して回遊してました。 うん。こんなのんびりとした朝もいいものだ。最近せわしなかったからなぁ。 しばらくしてから、海岸の一角にある、松島の観光名所のひとつ 小島に佇む五大堂と呼ばれる建物に向かいます。 えぇと、ガイドブックによると、大同2年(807年)に坂上田村麻呂が建立し、 伊達政宗が慶長9年(1604年)に再建した、東北最古の桃山建築なのだそう。 この隙間だらけの橋は、聖地に赴く前に気を引き締める為に、 わざとつくられたとか。 隙間だらけで怖いので、下を見ないようにして進みました(笑) お堂は古いながらも立派な造り。国の重要文化財にも指定されています。 少し高さがあるので、ここから眺めると、沖の島々が良く見えます。 穏やかな海だなぁv こちらは、福浦島と福浦橋。 とても綺麗な景観なのですが、この橋は朝9時まで開放されず、 向こうに渡るには通行料も必要。今回は、眺めるだけにしておきました。 ところで、松島はいくつか旅館もありまして、宿泊客とみられる方が 早朝に何人かお散歩していました。 五大堂・福浦橋を眺めていると、一眼レフを片手に写真を撮るお方と鉢合わせ。 昨晩はこちらに泊まられたそうで。 夜になると、福浦橋や五大堂はライトアップするのだそう。 撮った写真を見せて頂きました。とても綺麗♪ 海岸線を離れてとことこ商店街を歩いていると、仙台の七夕祭りの 大きな飾りが飾られていましたv 可愛いなぁ! 次に訪れたのは松島名所の一つ、奥州屈指の古刹・瑞巌寺に向かいます。 これまたガイドブックによると(笑) 天長5年(828年)に慈覚大師が開創、慶長14年(1609年)に 伊達政宗が5年かけて再建し、伊達家の菩提寺としたお寺です。 中には、古くからある鰻塚と呼ばれる、岩場をくりぬいていくつも仏像を置いた祠や 鉄道に携わった方々の慰霊碑などが置いてありました。 2011年3月11日に起きた、東日本大震災の際の、津波の到達点。 海岸線から200〜300mは離れているものの、こんな所まで押し寄せたのか…… 震災の被害に遭われた方々への慰霊碑もありました。 朝方の散歩の際も、1人の方が海岸線にやってきて、海に向かって 一心に祈りを捧げていらっしゃいました。 あれから7年経ったとはいえ、あの地震の、あまりに大きな犠牲を改めて振り返ると、 しっかりしなきゃと、背筋が伸びる思いでした。 ……気を引き締めて、旅を進めます! 平成の大修繕を終えて、2016年から公開されたお堂の見学は有料なので 今回は残念ですが、見学は省きます。 お寺を後にして道なりに行くと、風情溢れるお土産屋さんやら甘味処などなど。 伊達政宗の孫・伊達光宗の菩提寺、円通院。 こちらも見学は有料だったので(そもそも8:30からの公開だった…) ちらっとお堂前だけ見学。手作りの数珠づくりが人気のお寺ですv この一角は、古い建物や昔から育ち続ける大木など、歴史を感じる佇まいでした。 そんな中、その空気と共存するように、小さな子供がお母さんと手をつないで お寺の隣にある保育園に向かう姿が、どこか印象的でした。 伊達正宗公もこよなく愛したと言われる、松島の風景やお寺。 その時の流れを、今も住民の方々は、大切にしているのですね。 帰り道に見かけた、笹かまぼこのお店。 暖簾に、『御蒲鉾』と書かれていたのが妙に素敵(笑) さて、いい塩梅に時間も経ったので、そろそろ駅に戻ります。 9時近くになり、松島を巡る遊覧船が出航しだす頃。 駅からは、続々と観光客の皆さまが降りてきました。 スピーカーからは、遊覧船の乗船を勧めるアナウンスが。 やっぱりここは有名な観光地なんだなぁ、と改めて感じました(笑) トンネルを抜けてやってくる電車。またね、松島! とりあえず、長くなったのでいったんここで切ります。 |
||