きらきらした陽光が降り注ぎ、柔らかな葉擦れの音が心地よい、午後の昼下がり。
アルテルとメリィは研究室を少し開け、図書館からエムロードの街へ買い出しに出かけていた。
図書館都市の名に相応しく、図書館のすぐ傍に軒を連ねる店は
普通の街では見られないような、珍しい道具が並んでいた。
右側には、古風な道具を取り扱った専門店。
真鍮製の美しい装飾が施された天秤、強化珪素でつくられたギヤマン製の薬瓶、
天青石や緑柱石、瑠璃、紅鋼などの石がはめ込まれた天球儀もある。
左側には、魔法の実験に用いる様々な材料が所狭し、雑然と置いてある。
暗闇で淡く光を放つヤミヨタケ、1日で種から育ち花を咲かせて綿毛を飛ばすヒグラシタンポポ、
生きたモリイモリから取り出した真っ白な肝臓もある。
眩い光をちらちら放ってグラムで量り売りされているのは、テワランでとれた天然の孔雀石だ。
左右の店に挟まれ、エムロードの学者コート姿の人影がちらほら見えるのは
ここでしか取り扱わない本もあるという、専門の古書店だ。
ガラス戸の向こうの本の山を眺めてそわそわしているメリィに、アルテルはぴしっと釘を刺す。
「今日はカロリーナの飼料を貰ってくるだけ。店には入らないわよ?」
「わ、分かってますよぉ……」
「それに、本ならば古本屋でなくても、図書館にたくさんあるでしょう」
「私が読みたいのは、ここにしか置いていない外国の記事が載った本で、その、ごにょごにょ……」
なんとも歯切れの悪い答えを返すメリィ。
アルテルの言う事にしぶしぶ従い、古書店に向かいたかった右足を、メリィはなんとか通りに向けて引き戻した。
街並みには、少し風化した素朴な石造りの遺跡と、鮮やかな緑を茂らせた木々が心地よく混在していた。
調和のとれたその風景の美しさだけで、エムロードに観光にやってくる者も居る程である。
時折、街に並ぶ店の一角からあちこち賑やかな声が聞こえてくる。
「ちょっと、そこに転がっていったボルボックスの模型をとっとくれ!」
「月の海は表だけだと思っていたけど、裏の世界にもあるんだね……」
「号外!号外! リベラタンゴ新聞の号外だよー!! 1つ100ポム!」
エムロードの街は、知識を求める学者や観光客、それを相手にする商売人が集い交錯し、活気と賑わいにあふれていた。
それも、この街が来るもの拒まずで自由であるが故、見られる光景だ。
街の中央にある、本を開き望遠鏡で遠くを眺める学者の像の噴水を通り抜け、
アルテルとメリィは店が立ち並ぶ通りから少し離れた一角にある、石材屋にやってきた。
石材屋には、紫色の美しいアメジストの結晶、白や緑色の玉髄、繊細な雪花石膏などの様々な素材で作られた、
女神像を模した像や、複雑な文様を描いた柱など、たくさんの石の像が置いてあった。
エムロードは都において、遺跡と溶け込むように街並みを整備し、その美しい景観を保っている。
これらの石像は、その街並みに合わせて作られたものばかりだ。
また、遺跡はところどころに風化しており、それらの修復も石材屋に勤める彫刻師たちの、大事な仕事である。
「よう、学者のねーちゃん。今日もやってきたのか?」
「相変わらず見事な腕前ね。この女神像の彫刻なんて、すごく素敵じゃない」
頭にはちまきを巻き、彫刻刀を手にした石材屋の彫刻師は、嬉しそうな顔を見せた。
「こいつぁ修復するのに大変だったぜ。あちこち欠けていてな、詳細が分からなかったんだ。
この間図書館に通い詰めて、ようやく資料を見つけて直すことが出来たんだ。
光の精霊、ルーチェって言うそうだ。
世界を等しくあまねく照らす希望の光、だそうだ。大した肩書きだよな」
「世界をあまねく照らす光、かぁ……」
アルテルとメリィが見上げると、曙色の大理石で作られたその女神像は
厳かでありながらもどこか穏やかな表情を湛えて、陽の光を受けて煌めきながら静かに佇んでいた。
「職人というのは、とかく自分の仕事、自分の作品に誇りを持っていてな。
おいマルクス。早いところ約束の品を渡しちまいな。」
工房の奥から親方が出てきて、仕方がないなぁという風に弟子を叱咤する。
「おっと、こいつぁいけねぇ。済まないな、学者のねーちゃんたち」
そう言うと、マルクスは袋いっぱいの大理石やら水晶のかけらを出した。
細かい粒に光が反射して、それはきらきらと煌めいていた。
「こいつは彫刻を作る時に出る屑石なんだ。この大きさじゃ装飾品にも加工できやしねぇ。
遠慮はいらねぇから、好きなだけ持ってってくれ。」
気前よく、職人が声をかけると、2人は頭を下げた。
「ありがとう、マルクスさん。親方さん。」
鉱石と鉱石がこすれ合う音を聞いて、アルテルのコートのポケットから
それまで大人しくしていたカロリーナが顔を出した。
鉱石のかけらと同じくらい、きらきらと瞳を光らせて、鉱石の屑石を眺める。
「あっ!! こら、カロリーナ、出てきちゃダメでしょう!!」
言う事を聞かずに顔を出したカロリーナを叱るアルテルに、メリィが笑って答えた。
「きっと、お腹がとても空いていたんですよ。 ほら、ごはんだよ」
メリィがひとつまみの水晶のかけらを手にすると、カロリーナの口元へ運ぶ。
しゃりしゃりと軽い音を立てて、カロリーナはそれをとてもおいしそうに食べ始めた。
「可愛いもんだなぁ」
その様子を、アルテルやメリィ、工房の彫刻師たちは微笑ましく眺めていた。
「そういやこいつ、前来た時はもっと違う色をしていたな。
なんか、前より鱗が黒っぽくなっていないか?」
「ちょっと事情があってね……」
彫刻師の1人が尋ねると、アルテルは苦笑いをした。
「前より貫禄が出ているな。そのうち火でも噴くんじゃないか? このドラゴン」
職人がからかうと、メリィもなるほどと納得し、期待を込めてカロナールを見つめる。
皆の視線を受けて、カロナールは水晶を口にもぐもぐさせたまま、首を傾げきょとんとする。
「うん、小さくても竜の一種、それもありうるかも知れないですね!」
「メリィ、貴方もっと文献を読みなさい。竜にも色んな種類がいるのよ。」
そんなメリィに呆れてアルテルが突っ込みを入れる。
「そいやぁ、いつも一緒にこいつを連れていた、あの四角いぼさぼさ眼鏡の学者サンはどーしたね?」
いつもはカロリーナと一緒にここの工房を訪れるハートンが不在である事に、職人の1人が気付いてアルテルたちに尋ねる。
「調査に行っている為、不在なんです。竜の居住地を見回ってくるって言って、出かけています」
「急に? おかしいねぇ、いつもはここに来る時、屑石の質を見定めに必ずやってくるんだがなぁ」
アルテルの返答に、職人たちは訝しむ。
「あの先生は竜の研究をしていたね。同時に、竜を乱獲から護る活動もしていたっけ。
そんなに、密猟が増えているのかい?」
「竜は珍しいもんなぁ。魔法の威力が上がったり、硬い鱗やら牙が武具に適しているって、今でも高額に扱われているよな。
そういや、同業者がぼやいていたな。やたら魔法装飾具の注文が入っているって。
よく取引きにやってくる連中はソルシエール王国だっけ。ドンパチでも起こすのかな。おっかねぇなぁ。」
「リノさんが言っていた流れと、同じですね……」
職人たちの会話を聞いて、メリィがぼそっとアルテルに囁きかける。
「ここエムロードは中立を保っているわ。この工房の職人の皆も、竜の保護に協力的だし、ここに居る限り安全よ」
「だといいんですけど……」
アルテルの答えを聞いてもメリィは一抹の不安を拭い去り切れなかった。
工房からの帰り道は、すっかり日が暮れていた。
出かけたのが午前の仕事を終え、文献の整理をひと段落させ、太陽が既に西に傾いてから出かけた為か
帰りは遅い時間になってしまっていた。
昼間の賑やかさは通りからすっかり影を潜め、どこの店もその扉を閉じていた。
エムロードでは、夜は神秘の時間。
夜には不可思議な存在が現れるため、人間は家の中で過ごすのが安全と昔から言われてきた。
その慣習もあってか、この時間帯に出歩いている人は、皆無に等しかった。
それでなくとも、森林に近いエムロードは、人間を標的とする獰猛で狡猾な生き物が現れる時があった。
メリィはアルテルにぴったりとくっつき、道の真ん中を歩きたがる。
「うぅ……早く石材屋を出ればよかった……暗くて怖いです……」
「一応護衛の為の結界を張っているから、ちょっとやそっとじゃ襲われないわよ、多分」
天球儀がついたロッドから魔法の光を灯し、街道を照らすアルテルの声も、不安で少し震えていた。
店が多く建っている通りを過ぎ、遺跡と森林が立ち並ぶ広場に差し掛かる。
星の見えない夜空の下、冷たい一陣の風が吹き付ける。
すると、闇夜から1つの影が現れる。
それは、森に住まう生き物でもなく、2本足で立っていた……人間だ。
警戒する2人の前に姿を見せたのは、柔和な表情を浮かべた1人の青年だった。
プラチナブロンドの髪、アクアブルーの瞳を携えた、この場にまるで相応しくない容貌をした青年は
顔と同じく、柔和な声色で自己紹介する。
「初めまして、マドモワゼル。 私の名前はアレクセイと申します。
プロフェッサー・アルテル、貴方の噂はかねがね聞いておりました。
天文学に長けたという、貴方の御高名をね。
私は、貴方にご協力を得たいと思いまして、この地へやって参りました。」
「こんな時間に勧誘だなんて、怪しい人ですね! どこの差し金か聞かなくても分かりますよ!」
「これはこれは…… 勇ましいお連れをお持ちで。しかし少々どこか頼りないような。
怪しまれないよう、夜の闇に乗じてやってきましたというのに、歓迎を受けないとは心苦しい限りです」
「夜やってくる時点で十分怪しいですよ!」
アレクセイに勇ましくかみつくメリィ。しかしアレクセイは、そんな様子を気にも留めずに余裕の表情を見せる。
「本来ならば、きちんとこの国のマナーを踏まえて交渉したかったのですが。
いらぬ情報を与える輩がおりましてね。困ったことに、あちこちで我が国の好ましくない噂が飛び交っているようです」
その言葉にメリィは、ソルシエールの噂が街に飛び交っている事実に、何か意図的なものを感じ取った。
それは、中立を保つエムロードにしては珍しい事だった。
誰か、彼等を妨害する存在が居る? メリィは憶測を廻らしたが、それを徐々に近づくアレクセイが妨げる。
「思った以上に、貴方がたには我が国は警戒されているようですので、こうして直接お迎えに参ったのですよ。
さぁ、私と一緒に来て頂きましょうか、プロフェッサー。
我が国では、今まで以上に天文学の専門的な研究を行えますよ?」
じりじり警戒するメリィたちに、アレクセイは柔和な態度を崩さず左手を差し出し
まるでエスコートするようにアルテルに微笑みかけた。
しかしその右手にはエストックをしっかりと構えていた。
「……専門的な事を学べても、それを扱うのが邪な事であれば、私は貴方に従いません。」
専門的という言葉に半ば興味をそそられつつも、ハートンに言われた通り
アルテルはソルシエール王国からの使者の勧誘を、しっかりを拒否する。
「これは……振られてしまいましたね。それでは、不本意ながら実力行使と行きましょうか」
残念そうな表情を浮かべて、近づいてくるアレクセイの前に、メリィがアルテルを庇いながら一歩前へ進み出る。
「そこのお嬢さん、退かないと怪我をしますよ?」
「アルテル博士に手は出させないですよ! 約束したんです! 博士を護るって!」
徐々に距離を縮めようとするアレクセイに怯まず、メリィは魔法増幅の装身具がついたペンを取り出し、魔法を発動する。
「ロンド・ヴェルデ<緑の輪舞曲>!!」
メリィの魔法属性は木。無数の木の葉が現れ、アレクセイに一直線に向かって飛んでいく。
木の葉は強化され、硬く鋭い切れ味を持ち、通り過ぎる度にアレクセイの白いマントを切り刻む。
「これでも図書館都市エムロードを守護する、自警団の端くれなのです! 馬鹿にしてもらっては困りますよ!」
メリィはペンを構えたまま、アレクセイをきっと鋭く睨み続ける。
この一撃だけではそう簡単に倒せない。メリィの予想は当たっていた。
鋭い木の葉が傷つけたのはアレクセイの白いマントだけで、アレクセイ自身には傷一つ見当たらない。
「やれやれ……出来るだけ穏便に済ませたかったのですが、そうもいかないようですね」
木の葉をぱらぱらと払い落とし、アレクセイは笑みを崩さず、エストックの切っ先を水平にを構えて叫んだ。
「スピア―ズ・レイ<蜂の光線>!!」
無数の細い針のような光の線が幾重にも放たれ、メリィを襲う。
すぐさま木の葉を飛ばし応戦するメリィだが、アルテルが張った結界をも破り
アレクセイが放った光線は次々と降り注ぎ、いくつか身体に受けてしまう。
光線が腕や足を貫き、鋭い痛みが走った。身体のバランスを崩し、地面に倒れこむ。
「メリィ!!」
「蜂に、植物が敵う道理はないでしょう。 貴方の魔力など、お話になりません」
アレクセイは、相当の魔法の使い手だった。
エストックを構え、手に魔力を滾らせながら、じりじりと2人に近づいてくる。
「うぅ……まだ……まだ負けてませんよ……!!」
傷だらけで倒れているメリィは、痛みを堪えながらも懸命に立ち上がろうとする。
しかし、先程の一撃だけでもかなりの威力だったのか、与えたダメージは大きく、とても戦えそうな状態ではない。
そんな彼女の姿を見て、痛々しそうに、悲しそうにアルテルは目を伏せる。
自分の魔力では、彼女を護れそうにない。実力の差を悟った。
「ごめんね、メリィ……」
そして、顔を上げ、アレクセイに答えた。
「……分かりました、貴方の要求に応じましょう。その代わり、この子を見逃しなさい」
「博士!! ダメです!!」
「ほう……物分かりが良いですね。賢明な判断です。
それでは、こちらに来て頂けますか」
止めようとするメリィを残し、アルテルはアレクセイの元へ歩み寄る。
アレクセイが予め敷いておいた魔方陣の範囲内に彼女がやってくると、アレクセイは微笑んだ。
「上出来です、マドモアゼル。あとは、事情を知る目撃者を消し去ればパーフェクトですね」
「!! ちょ、約束が違うわ……!!」
アルテルが止める間もなく、アレクセイは満面の笑みを浮かべ、メリィを消し去ろうとした。
幾万本もの光の針が、メリィめがけて放たれる。
「アイシクル・ガーディアン<氷柱の守護者>!!」
抵抗する力もなく無防備だったメリィを、突然巨大な氷柱が現れ、光の針から彼女を護る。
「!! この魔力は……」
アレクセイが訝しんでいると、暗闇から仮面をつけた刺客が現れる。
「約束を違えるのは、紳士のすることじゃないね」
「……何者ですか」
「君なんかに、名乗る名前はないよ」
「宜しいでしょう。邪魔者は消し去るのみです」
そう言うや否や、2つの魔力が激突する。
「スピアーズ・レイ<蜂の光線>!!」
再び、万の光の針が仮面の魔導士を襲う。仮面の魔導士は紺色のローブを翻し、手に魔力を宿らせた。
「同じ技を使うのは、魔導士としてひねりがないね。もう少し鍛錬を積んだらどう?
……クリスタロス・シャンデリア<氷の装飾灯>!!」
まるでブリリアント・カットを施されたダイヤモンドのような美しい氷の結晶が無数に現れ、
計算されたように光の軌跡にぴたりと配置され、仮面の魔導士をガードする。
殺傷力の強い光線がその氷の結晶を通ると、光線は虹色に分散され、その威力を失っていく。
「な……?! こんな高度な事が出来るなんて……!!?」
その魔法の技の美しさと正確さに、アレクセイは言葉を飲み込んだ。
彼に怯む隙を与えず、仮面の魔導士はすかさず反撃する。
「今度はこっちからいくよ。 トランジット・ルミエール<光が経由する道>!!」
仮面の魔導士が術式を発動すると、空間に氷のかけらが現れる。
その氷に、魔導士が放った強力な光が通ると、複雑に屈折と反射、拡大を繰り返す。
「氷と、光の魔法の複合技?!」
アレクセイが防御しようとしても、次々と進行方向を変えていく光線に対応できず、
思わぬところから何ヵ所も鋭い光線による攻撃を受ける。
「くっ……!! まさか、エムロードに複数属性を操る魔法の使い手がいるなんて……
いいでしょう、ここはいったん引き下がりましょう。まぁ上出来です、十分すぎる手土産があるのでね。
またお会いしましょう。オ・ルヴォワール!」
アレクセイは驚いているアルテルの腕をつかみ、転移魔法の魔方陣を展開する。
「待って!! アルテル博士を連れていっちゃ……」
メリィが止める間もなく、2人の姿は光が瞬く間に消えていった。
群青の空が広がり、冷たい夜風が吹き付ける遺跡の森に、2人は残された。
「博士!! どうしよう、博士が連れていかれちゃった……」
博士を護れなかった事を悔いて、泣きそうな表情を浮かべるメリィ。
「大丈夫、きっと必ず、アルテル博士は連れ戻すよ」
その声にメリィが振り向くと、仮面の魔導士はその仮面を外していた。
「あぁ、リノさん!!」
仮面の魔導士は、リノだったのだ。
「やはり、ソルシエールは強硬手段に出てきたね……一応跡をつけておいて正解だったよ。
こんなに早く手を打ってくるとは予想外だったな。」
「大変な事になってしまいました……早くアルテル博士を助けに行かないと……」
「落ち着いて、メリィ。 そんなに酷い仕打ちを受ける事は無いと思うよ。
博士にはある程度の魔法の心得もあるから、幻惑魔法にかかる事はないだろうし。
やはりあの噂通り、アルテル博士の天文学の知識と、アミュレットの材料となる星のかけらを狙ったんだろうね。」
すると、メリィの上着のポケットから、きゅ〜という鳴き声がした。
カロリーナが、ポケットからぴょこんと首を出す。
「カロリーナ!! お前、博士のポケットの中に居たんじゃなかったの…?」
「この竜の事には、まだあの刺客は気付いていなかったようだね。それだけでも安心だ。
ただ、ソルシエールが実力行使に出てきたという事は、残りの学者たちの身にも危険が迫っている。
今は頼りになるハートン博士や、アルテル博士もいなくなってしまった。
さぁ、メリィ。とにかく図書館に戻ろう。この状況を、エムロードの理事たちに伝えないと。」
「……うん!」
涙を拭いながら、メリィはリノと一緒に図書館に向かって急いで走り始めた。
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エムロードの街並みと、魔法バトルが書きたくて書いたお話です。
ハンサム悪役な魔導のお兄さんもようやく実名で登場です(笑)
必殺技の名前がちょっと厨二くさいけど、そこは目をつむってやってください(笑)
魔法のエフェクトとか効果とか考えるのって楽しいね!
中立ゆえに、エムロードは少し立ち位置が難しい国です。
どちらにつくべきか。寧ろこのままどちらにも関与せずなのがいいのか。
エムロードのお偉いさんの登場と共に、そのあたりの経緯もぼんやりと考えています。
次回に乞うご期待あれ!